フィボナッチ数というものをご存知でしょうか? もっとも美しい比率と言われる黄金比にも深く関わりがある数字です。黄金比は世の中のいろいろなところで使われていますが、実はこれをFXにも活用していくことができるんです。
- フィボナッチって使い方がイマイチわからない
- 普通の水平ラインや移動平均線だけじゃダメなんですか?
フィボナッチ系のテクニカルをまだ使ってない人は、是非その『有効性』を理解して自身の投資に役立てて欲しいです!
なぜフィボナッチがFXで有効に機能するのか、その理由とともに使い方を学んで、取引にうまく活かしていただければと思います。
目次
フィボナッチ・リトレースメントはイタリアの数学者レオナルド・フィボナッチが発見したフィボナッチ数列をトレードに応用したものです。
相場というのは、上昇トレンドであれ下降トレンドであれ、一直線に一気に動くことは少なく、押し戻り(ジグザグ)の動きをしながら時間をかけて上昇・下降していくことがほとんどです。
そういった相場の一時的な押し目や、一時的な戻りを予測するために使うテクニカル手法で、移動平均線などの有名なテクニカル分析と並び、多くのトレーダーや機関投資家にも愛用されるツールです。
フィボナッチは僕の手法の根幹をなすもので。サポートラインと同等の価値がある指標だと考えています。
では、なぜこういった特定の割合によって相場が動くことが多いんでしょうか?
その理由は明確に証明されているわけではありませんが、やはり黄金比が深く関係していると考えられます。
具体例で考えてみましょう。上昇トレンドの相場の際に、多くのトレーダーが押し目を待ってロングを狙っていたとします。いい頃合いまで下降してきたらロングを入れるわけですが、「いい頃合い」と感じやすいのが不思議な事に黄金比の割合だけ下降した時というわけです。
つまり、無意識のうちに黄金比で取引判断をするトレーダーが多くいるため、多数決で動く相場も黄金比にしたがって動きやすくなるということですね。
更に、このような現象で相場が動いているという事自体が広く認知されているのもプラスアルファの理由になっていると思われます。黄金比の割合というのが共通認識としてすでに成立しているため、それを利用した意識的な注文も集中しやすくなるというわけです。
では、実際にフィボナッチ系のテクニカルについて説明していきます。
ラインの引き方
まず、ラインの引き方です。
このフィボナッチ・リトレースメントでエントリーポイントを探る前提として、トレンドの方向性がわかっていることが条件となります。そのうえで、基本的には直近の高値と安値を結びます。
最初はその「直近」と定義が難しいのでトレンドが始まった始値と直近の反発した価格を結んであげると簡単に引くことができます。
ただ、「ラインをローソク足の実体部分で引くか、ヒゲで引くか?」「時間軸はどうするか?」など迷うと思いますが、引き方に「正解」はなくご自身がうまく機能していると感じた方を採用するといいでしょう。
ご自身が機能していると感じたラインは他のトレーダーも同じように考えている可能性がある為です。
条件:トレンドの方向性が確認できている状態
引き方:直近の高値と安値を結ぶ
フィボナッジのラインを引く事ができれば、次はその見方と重視するポイントを紹介します。
重視すべき割合
直近の高値と安値を結ぶラインを引いたら、あとは自動的にフィボナッチ比率に基づいた水平線が表示されるのが一般的です。0%、23.6%、38.2%、50.0%、61.8%、76.4%、100.0%。この中で特に重要とされるのが23.6%、38.2%、61.8%です。
これらの値はFXではかなり反発を起こしやすい価格になる場合が多く、利確・損切ポイントとして考慮するといいでしょう。
エントリーポイントを探る
フィボナッチ・リトレースメントは0%、23.6%、38.2%、50.0%、61.8%、76.4%、100.0%の7つのラインが表示されており、エントリー候補が多いように感じていまうと思いますが、重要なのはトレンドの流れの中で反発した所を狙うことです。順をおって説明します。
日足や4h足以上の時間足でトレンドの流れの向きを確認してください。
フィボナッチ・リトレースメントを引きます。
「ラインの引き方」で詳しく解説しています。
フィボナッジがより機能しやすい「23.6%、38.2%、61.8%」を重点的に反発する価格を予想します。この時、サポートラインやボリンジャーバンドも一緒に確認するとより正確な分析ができます。
予想した所に指値注文をしてエントリーを待ちます。
フィボナッチ・エクスパンションでイグジットポイントを探る
- イグジットポイント=決済(利確)価格
フィボナッチ・エクスパンションは、トレンド発生時に、調整後の次の動きの目標がどこなのかを示してくれるテクニカルです。具体的には、調整前のトレンドの値幅に対して、調整後のトレンドの値幅を61.8%、100.0%、161.8%として、目標ラインを示してくれます。
このフィボナッチ・エクスパンションを使うタイミングは、最初にトレンドが発生した後、調整となり、反転して再びトレンドが発生したタイミングです。つまり、調整の押し目、戻しが決まったタイミングです。
この方法は少し上級者向きで慣れが必要なので、こだわりが無い方はボリンジャーバンドを使った決済方法を試してください。
プロも愛用している「フィボナッジ・リトレースメント」について詳しく解説してみました。
今回の記事をまとめると
- フィボナッジは人が心地よいとされる黄金比が用いられているテクニカル分析方法
- サポートラインと同等の価値がある指標であり、実用性がある
- 機能しやすい割合は「23.6%、38.2%、61.8%」
フィボナッジは実践でかなり使える技術です。しかし、相場には絶対はありません。
あらゆる可能性を考慮して、徹底された資金管理の元トレードをおこなってください。
皆様の爆益を願っております。
今回もCreamblogを最後まで読んで頂きありがとうございます。
生活に役立つ情報を他にもたくさん紹介していますので関連記事から気になる記事を読んでみてください。
ありがとうございました!